人を思う気持ち
今年は「ディズニーランド」25周年 「夢と魔法の国ディズニーランド」の話
2人連れの若い夫婦が、レストラン「イーストサイド・カフェ」に食事行きました。
キヤストが2人を二人がけのテーブルにご案内して、2人は自分が食べるであろうものをオーダーします。 オーダーし終わった時、奥様が追加注文を出しました。
「お子様ランチをひとつください」
ディズニーランドには完璧なお客様マニュアルがあり、街中のレストラン同様、お子様ランチは8歳以下のメニューなので大人はオーダーできません。
キャストは丁寧にお断りしました。すると二人は顔を見合せて複雑な残念そうな・・
その表情を見てとったキャストは「何か他のものでは、いかがでしょうか?」
すると奥様がこんな事を言いました。
「実は、今日は昨年亡くなった娘の誕生日なのです。私の体が弱かったせいで、娘は最初の誕生日を迎えることもできませんでした。おなかの中にいる時に主人と3人でここのレストランに来て、お子様ランチ食べようねって言っていたのですが、それも果たせませんでした。今日は娘の代わりにお子様ランチを頼んであげたくて、やってまいりました」
キャストは2人を4人用の家族テーブルへご案内し小さなお子様用の椅子を用意し、仲間に相談し全員の賛成を得て、お子様ランチのオーダーを受けました。小さなお子様用の椅子の前のテーブルに、お子様ランチを置き笑顔で言いました。
「どうぞ、ご家族でごゆっくりとお楽しみください」
お客様を思う気持ちが会場全体を包み込んでいます。
改めて人を思う気持ちの大切さに気付かされた。そんな思いでした。